不動産物件サイトのつくり方

よくある不動産物件サイトを Drupal で構築します(デモサイトはこちら)。内容は「賃貸物件」と「売買物件」の2つに大きく分け、たとえば「賃貸物件」では、所在地や最寄り駅、家賃、築年月、間取りや専有面積といった属性から物件をリストアップし、多数の中から条件にあった物件を探すことができます。

「売買物件」では、新築マンション/一戸建て、中古マンション/一戸建てといった物件タイプ、価格、間取りやその他の属性から物件をリストアップし、同じく多数の中から条件にあった物件を探せます。

家賃(価格)や駅からの距離など、項目によってのソート(並べ替え)も可能です。リストで気に入った物件をクリックすると、その物件の詳細情報ページに移動し、より詳しい情報が表示されます。

システム構築の方針

ここでシステム構築の方針としては、優先度順に

  1. Drupal の基本機能を最大限活用する。
  2. サードパーティー製のモジュールの使用は必要最小限とする。どうしても必要な場合は信頼性、将来性をよく吟味し、例えば Views、Field group、Field collection のように、なるべく広く一般的に使用されているものに留める。
  3. フック(※1)による独自のコードの追加は最小限とする。

とします。この方針を遵守することで、以下の効果が期待出来ます。

  • 開発の手間(コスト)が最小限に抑えられる。
  • メンテナンス性の向上。
  • 業務の引き継ぎが比較的容易になる。

システム構築のアプローチ

システム構築の方針を遵守したとして、それでも同じ内容を実現するのに幾通りかの方法(アプローチ)があると思います。ここで紹介するのはそのうちの1つです。絶対的にこれが正しいというものではありません。ここで紹介したアプローチ以外でも、同じ内容のものは作れますし、もっとスマートなカスタマイズの方法があるかも知れません。そのあたりを踏まえて、参考にしていただければと思います。

※ 2014年8月、構築手順を一部改正しました。


※1 Drupal はフックという仕組みによって、コアのシステムにはいっさい手をつけずに、動作のあらゆる局面で独自のコードを挿入することが出来ます。このため非常に柔軟に、機能の拡張やカスタマイズが可能です。