セレクトクエリは「エクステンダ」という概念をサポートします。エクステンダはセレクトクエリに動的に機能を追加する方法です。これによりメソッドを新たに追加したり、既存のメソッドの振る舞いを変更したりといったことが出来ます。
ダイナミックセレクトクエリーの重要な特徴のひとつは、他のモジュールがクエリの実行時に変更を加えられることです。ノードのアクセス制限などの動作に見られるように、モジュールは自身のクエリ、もしくは他のモジュールのクエリに対しても、独自の条件の追加などを行うことができます。こういったクエリの変更機能にはタグ付け、メタデータ、hook_query_alter() といった3つの要素があります。
イメージモジュール(Drupal 7ではコアに組み込まれました)はウェブサイト内の画像の表示、操作などの機能を担います。イメージツールキットによって、画像のリサイズや各種調整などの処理を行う「画像スタイル」の設定が可能となり、また各コンテンツにフィールドAPIによるイメージフィールドを設置することが出来ます。
「レンダリング配列」はDrupal7より導入されたページ構築用の配列です。ページ(もしくはその一部)の構築に使用されるデータは、テーマシステムにおいて実際にレンダリングが行われるまで、構造化された配列の形を維持します。これはページのレイアウトやコンテンツを変更する際に、多大な柔軟性をもたらすだけでなく、将来的にはパフォーマンスの向上も見込まれています。
DBTNGはDrupal7におけるデータベースの新しい抽象化レイヤーです。これはいくつかのオブジェクト指向の原理を使うことで、Drupal6よりもはるかに多くの機能を提供します。
Drupal6のモジュールをDBTNGで動作させるには、多くのクエリーは変更が必要です。ここではその変更点について、最も一般的なものについて説明します。
hook_help() を実装することで、モジュールは、ユーザーにモジュールを利用する際のヘルプドキュメントを作成することが出来ます。開発者向けのヘルプは、通常はコード内のファンクションヘッダのコメント部分に記載するか、特別にAPIの用例ファイルを作成しその中に記載するようにします。
ダイナミッククエリとは、静的なクエリー文字列ではなく、Drupalによって動的に構築されるクエリーのことです。すべてのインサート、アップデート、デリートそしてマージのクエリは動的に生成されます。セレクトクエリーは、静的と動的、どちらでも可能ですが、これも一般的に「ダイナミッククエリ」といえば、動的に生成されたセレクトクエリのことを指します。